Environment乳がんの概要

日本における乳がんの現状

12人に1人の女性が患う乳がん

乳がんは罹患者数、死亡者数共に年々増加しております。
現在罹患者数が約8万人、死亡者数が約1万3千人となっています。

*1 国立がん研究センターがん対策情報センター“がん情報サービス”より

*2 厚生労働省人口動態統計より

【表】乳がん罹患者数・死亡者数の推移

罹患率ピークは40代

乳がんは、40歳代後半に罹患率のピークがきます。
また、乳がんはこの世代のがん死亡原因の1位にもなっています。

【表】女性の年齢別乳がん罹患率

早期発見・早期治療を行えば生存率は高い

乳がんは早期発見し、早期治療を行えば、生存率が高いがんです。
しかし発見・治療が遅れ、主要臓器等に転移してしまうと、生存率は低くなってしまいます。

*3 日本乳癌学会“全国乳がん患者登録調査報告29号”より

【表】乳がんの10年生存率(1990年治療開始)

乳がんの早期発見のためにできること

乳がん発見の56%は自己発見

乳がん発見の半数以上は自分で気が付いたものだというデータがあります。*4
乳房内部にしこりがある、皮膚にひきつれや色の変化がある、乳頭から何か分泌物がある。
日ごろからセルフチェックを習慣にすることで、小さな変化に気づけるよう心がけることは、乳がんの早期発見に有効です。

*4 全国乳がん患者登録調査報告2011年次症例より

【表】乳がん発見の状況

自分にあった乳がん検診を受けることが大切

厚生労働省では「40歳以上の女性に対し、2年に1度、問診及びマンモグラフィ検診を行う」という指針を定めています。
マンモグラフィは、触れただけでは気付かない小さな石灰化の段階の腫瘍を発見することができ、乳がんの早期発見に有効です。
しかし一方で、乳腺の発達した乳腺比率の高い女性(統計では若い女性に多いとされます)の場合、乳腺も腫瘍も白く映るため、乳がんの判別が難しいという欠点もあります。
残念ながら、日本の女性は比較的若くして乳がんに罹る方が多くいらっしゃいます。
年齢が若い、又は医師から乳腺比率が高いとご指摘を受けた方は、乳腺比率に影響を受けないエコー(超音波)検査の併用を医師と相談したほうがよいでしょう。また、現状の一般的なエコー検査は術者に高度なスキルが必要とされるため、受診の際は、熟練した専門家がいる乳腺専門の医療機関を選ばれることをお勧めします。

*5 Acta Medica Okayama,2003 Vol.67,No.3,pp.145-151より

【表】年齢別乳腺比率